卒後研修

当院の卒後研修プログラムでは、初期研修で外科系研修として泌尿器科を選択することが可能です。平成17年以降、24名の先生方が外科系ローテートとして泌尿器科を選択されました。以下に、最近ローテートされた先生方の泌尿器科研修の感想をお伝えします。

 

 

初期研修1年目 YS先生

3ヶ月間の泌尿器科研修を終えて

私が泌尿器科を一年目の外科分野で研修しようと思った理由は、単純に自分の感性が消化器や心臓、呼吸器よりも泌尿器科のほうが向いているのでは、と思ったからです。うまく文章で説明はできませんが直感というものかもしれません。

泌尿器科研修開始直後は、手術前の準備や術後の管理、尿管ステントの交換の助手から日々の付け替えと分からないことが多く、なかなか要領良く行うことができず苦労しましたが、徐々に慣れてくると次に行うべきことを考えながら仕事ができるようになり楽しんで日々を過ごせるようになりました。失敗することもありましたが、先生方のフォローもあり落ち込むことなく、3ヶ月間の研修を終えることができました。

病棟業務では主に膀胱癌の患者を担当することが多かったです。手術ではTUR-BTに入ることが多く、実際に自分で器具の準備から膀胱鏡の挿入、膀胱内の観察、止血処置など体験することができました。化学療法ではGC療法とM-VAC療法の管理を体験させてもらいました。

外来業務では新患担当として一番ヶ瀬先生と高原先生に指導してもらいながら魚住教授の外来に参加させていただきました。患者に自分の言葉でわかりやすく説明することの難しさを学ぶと同時に、指導を受けているうちに少しずつ自分のイメージ通りに説明できるようになっていくことに充実感を得ることができました。また魚住教授や、小児患者では野口准教授の外来を見学させていただくことができましたが、患者本人と家族、保護者に対して病気のことを一つ一つ懇切丁寧に説明されていました。非常にわかりやすく説明されており今後の患者の説明のときに参考にしていきたいと思いました。泌尿器科研修中にコミュニケーション・スキルという模擬患者に自分で決めたテーマを説明する実習があったので、泌尿器科外来で学んだことを活かそうと思い、先生の説明している姿をイメージしながら臨みましたが、残念ながらイメージ通りにはいきませんでした。一朝一夕で身に付くものではないと痛感しました。

気がついてみればあっという間の3ヶ月でした。自分でできることが増えていくことを楽しみながら気持ちよく研修することができたと思います。この期間で学んだことをこれからの医師としての人生に活かしていけるようにしていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

 

初期研修1年目 NO先生

初めて外科で研修することになり、最初は術前・術後の管理も手術の内容も分からず大変でしたが、少しずつ慣れはじめると手術の準備をしたり手術に入ったりとだんだんと楽しくなりました。夢中でやるうちにあっという間に1日が過ぎ、1週間が過ぎ、3か月がたちました。

私が泌尿器科をまわろうと思った理由は、お年寄りの患者さんが多いのできっと頻尿とか排尿障害とか困っている患者さんが多いだろうと思ったのと、手術するなら膀胱とか腎臓とかがおもしろそうだと思ったからです。実際には、頻尿や排尿障害の検査や内服薬の調整などをすることはありませんでしたが、その代わり結石や腎盂腎炎、様々な癌の治療にたずさわることになりました。

まずは結石の患者さんから担当させていただき徐々に大きな手術にもいれてもらうようになりました。開腹手術や腹腔鏡などでも自分の役割をいただき手術に参加しているという感覚が得られました。実際に自分でさせてもらうことで、他の先生方の手術も興味をもって見ることができました。手術は週に3回あり体力・気力のいる大変な仕事ですがやり終えた後はとても達成感があり爽快でした。いろんな種類の手術があり習得するのは大変ですが、とても楽しくいろんな手術を体験することができました。

小児の手術では停留精巣や尿道狭窄などの手術に入らせていただきましたが、子どもの今後の生活を左右するためとても気を遣う大変な仕事でした。小児泌尿器というとなかなか知られていませんが、患者さんは多くとてもやりがいのある分野だと感じました。

泌尿器科では化学療法や末期癌の患者さんも診ることがあり本当に幅広い知識が必要だと感じました。

週に2回カンファレンスがあり、どの治療法がいいかみんなで治療方針を話し合いました。患者さんにとってなにが一番いい方法なのか、こんなに話し合うカンファレンスは初めてでした。何となく行われているカンファレンスと違いとても面白い時間でした。

外来では魚住先生のお手伝いに入らせていただきました。主に検査のオーダーや説明などを担当しましたが、先生の話がとても勉強になりました。患者さんに対して、この病気はいったい何なのかから始まりどういった治療を行うかということまで説明されますが、その丁寧さと分かりやすさには驚きました。なかには前の病院にたいして不満を持ってこられた患者さん、症状はあっても検査をするとなにも異常のない患者さんなど、正直困ったな、どうやって説明するんだろうと思うような場合でも、先生の説明を聞くとみんな納得されて帰って行かれました。

3か月の間に4回学会に参加させていただきましたが、学会にいくのも発表するのも初めてでとても勉強になりました。泌尿器の先生方は症例発表や研究発表など学会にもすごく熱心で驚きました。いろんな所に連れて行ってくださってありがとうございました。

一般市民向けに講座やセミナーなども開かれていて、泌尿器科は本当に身近な存在だと思いました。以前の私も含め、一般の方々にとって泌尿器科はなんとなく遠い存在で偏ったイメージを持ちがちですが、本当はとっても身近で大事な役割を担っている分野だと思いました。泌尿器科で研修ができて本当に良かったです。

 

初期研修1年目 HM先生

2010年の7月~9月には大変お世話になりました。手術に入らせていただき、多くの手技をたくさんさせていただき本当に有意義でした。

また先生方もすごく優しくて、色々教えていただきました。外科一般の知識もしっかり学べたと思います。

要望ですが・・・何よりも自分ですべきことではありますが、出来れば先生方から泌尿器外科でみる疾患、検査の講義をもっと多くしていただければ、より理解が深まるのではないかと思いました。

これからも何かとお世話になると思います。何卒宜しくお願いいたします。

 

初期研修1年目 ET先生

私は研修医1年目の4~6月の3ヶ月間、泌尿器科を回らせていただきました。医師となって初めての科で、右も左も分からない状態でのスタートでしたが、指導医の先生をはじめ科全体の先生が丁寧に指導して下さったお陰で勉強になりました。

また、検査や手術の手技もたくさん経験させて下さり、充実した3ヶ月間を過ごすことができました。先生方皆さんが優しく接して下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

初期研修1年目 KT先生

佐賀大学医学部附属病院泌尿器科で学ばせていただいた3ヶ月間は、初期研修として良い経験を積ませて頂いた以上に、今後忘れてはならない医師としての姿勢を胸にしっかりと刻む大切な時間となりました。

所謂尿路を診る診療科としてしか考えていなかった泌尿器科は、実際には他の病院では婦人科が行う子宮脱などの疾患、また、性機能、不妊など幅広い分野に跨っている印象を受けました。ロボット支援手術も世界的には前立腺手術で行われることが多いとことも知り、泌尿器科というより骨盤外科という呼称がふさわしいのでは、とも感じました。

研修中は病棟業務のみならず、他科に比べさまざまな経験をさせて頂きました。外来では実際の患者の多さを知り辟易することもありました。手術中には何度もメスを握らせていただき、今までの研修にない責任感や使命感、充実感がありました。カンファレンスでは、先生方の、教授にも遠慮のない発言が印象的でした。自分の考えを遠慮なく発言できる医局の雰囲気(教授の懐の深さ?)があってこそだと感じました。

あと数ヶ月他科での研修が残っています。泌尿器科での経験に加え、スタッフの先生方の診療スタイルを手本に今後の研修を続けていきたいと思います。

ゴルフやパーティー、学会など、病院の外でのことが一番の経験となりました。質問しやすい雰囲気でしたし、スタッフの先生方も優しく、仕事のしやすさは一番かと感じました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 

初期研修1年目 IN先生

研修を振り返って

2010年7月から3か月間、泌尿器科で研修をさせていただきました。特に強い理由があって選んだわけではなかったのですが、学生実習のときに研修医の先生がとても楽しそうに仕事をされていたのが印象に残っており、選択の一つのきっかけになったと思います(ちなみにその先生は泌尿器科医になられました)。

泌尿器科での研修は週3日間の手術が中心になります。泌尿器科の手術は膀胱全摘+回腸導管造設といった大物からTUR、膀胱瘻造設といった小手術まで、また男性だけでなく女性の骨盤内臓器脱や小児の膀胱尿管逆流症の手術といったように広くバリエーションがあります。膀胱瘻造設と高位精巣摘除術では名ばかりですがオペレーターとして参加させてもらいました。手術に伴う手技も可能な範囲でさせてもらえるので、積極的な姿勢が必要ですが、その分楽しんで参加することができました。

縫合の基本についても始めは糸結びすら怪しかったのですが、糸結びから結節縫合、連続皮内縫合まで一から教えて頂き、その後の救急や内科の研修でも役に立っています。手術以外では病棟での術後管理だけでなく腎臓癌、膀胱癌などの悪性腫瘍の化学療法や、ときに終末期まで関わることもありました。

また各科からのコンサルトや、急性腎盂腎炎・小児の精巣捻転などの救急症例では上級医に同伴して処置・対応をみることも大変勉強になりました。学術面においても、週1回の抄読会や地方会での発表、私のときには9月に山梨でありました学術総会にて全国レベルの先生方の講演を直接聴く機会をいただきました。

そのほか日常の診療場面においても、指導医の先生を始めどの先生も質問すれば丁寧に答えて下さるので、興味をもったことについて知識を深めやすい環境であると思います。

泌尿器科の診療の実際や守備範囲といったところは実際に研修してみないと分からないところだと思います。また患者層もイメージとは違って女性も多く、女性医師の需要も高いことを知りました。3か月という短い期間ではありましたが、充実した研修を送ることができたと思います。魚住教授をはじめ先生方には大変お世話になりました。有り難うございました。

 

初期研修1年目TH先生

泌尿器科を回って

Ⅰ.泌尿器科での研修を行う前の泌尿器科の印象、また泌尿器科を外科として選択した理由

泌尿器科の講義を受けた3回生であったときに頭仙系の神経、特に骨盤神経叢と呼ばれる部位に興味を持った。当時は臓器別の講義であり、外科、内科の区別がつかないながらもQOLに強く関与する科という印象が強く、魅かれた。

研修前には外科として認識したが、泌尿器科における外科的手技自体、非常に幅広いが、内科的アプローチも幅広く研修することが出来ると予想した。選択の理由として、より卑近な事象として講義の教官、実習の教官、医学教育における保護者、大学運営者として個人的に好きな先生、尊敬している先生が集まっていた。

研修においても自分の力量が及ばず迷惑ばかりかけてしまうとしても、その空間に居たいと感じていた。

 

Ⅱ.初期研修開始から泌尿器科研修前までの期待の高まり

研修中の科では各々の科のみの勉強を行うと思っていた。しかし泌尿器科においては研修が始まる前から、殆ど全て先生から研修させてもらった。総合診療部では導尿指導で相談した。患者さんの感染源が分からず、前立腺膿瘍と判断した時、感染を落ち着ける助言をいただいた。
救急部では泌尿器科のほとんど全ての先生に外来に来ていただき相談に乗ってもらった。救急で相談に乗ってもらったのは尿路系の敗血症、尿管結石、精巣損傷、尿閉と様々であり、泌尿器科研修前から非常に大切な分野であることを認識した。

 

Ⅲ.泌尿器科研修はじまりから終了まで

泌尿器科研修がはじまり、まず一番に感じたことが『凄まじい切れ者揃いである』ということであった。医療と関係なくともロジカルな会話の進め方が自分自身の外科のイメージからかけ離れていた。特に泌尿器科の5年の学習実習の教育体制は素晴らしいと感じた。ほかの大学の泌尿器科での研修を知らないため、泌尿器科医師が切れ者なのか、佐賀大学が特殊なのかは今も判断できない。
予想していたにも関わらず驚かされたのが守備範囲の広さであった。はじめは驚き、感動していたが、自分の守備範囲は自分の活動性との兼ね合いであろうという思いも出てきた。

初めから最後まで感じている暖かい思いがある。周術期以外も全ての先生がQOLを念頭に置いていることである。予後云々に全く関係なくても『全てのものへのちょっとした思いやり』が全ての言動に表れているのをほぼ毎日感じる。患者さん、研修医、学生、全ての接する人々へ理想的なQOL改善を心がけることが日常化しているのであろうと感じた。

 

Ⅳ.夕ご飯を食べて帰ること

夕食での会話から先達の選択してきたPathwayの糸口を理論的に組み立て、Brain Stormingすることができた。大切な栄養を力いっぱい吸収させてもらった。

 

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