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日本泌尿器科学会 第90回佐賀地方会を開催しました
2025年12月6日(土)、佐賀県のホテルグランデはがくれにて、日本泌尿器科学会 第90回佐賀地方会を開催しました。
佐賀県外からも多くの施設から発表演題を出していただき、活発な議論が行われました。
演題発表順に当科の業績をご報告致します。
一般演題 1では、柿木 寛明先生に座長を務めていただきました。一般演題 1は、主に症例報告を中心としたセッションでした。
● 南里 虎彦先生 (佐賀大学医学部附属病院 研修医1年目)
「両側副腎転移を来した精巣原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例」
九州泌尿器科連合地方会に引き続きご発表頂きました。今回もトップバッターでしたが堂々たるご発表で感銘を受けました。
● 雪本 弥仁雅先生 (当科)
「フルニエ壊疽に対するヨードホルムガーゼ処置が契機となったヨウ素中毒の1例」
意識障害の原因がヨウ素中毒であった稀な症例であり、知っておくことで臨床に役立つ内容をご発表頂きました。
一般演題 2では、東武 昇平先生に座長を務めていただきました。一般演題 2は、主に臨床研究を中心としたセッションでした。
● 藏田 彩先生 (福岡青洲会病院)
「当院での排尿ケアチームの活動実績」
福岡青洲会病院における排尿自立支援の取り組みをご発表頂きました。
● 松下 恭平先生 (小波瀬病院)
「当院における排尿サポートチーム(CST)の取り組み」
小波瀬病院における排尿自立支援の取り組みをご発表頂きました。藏田先生に続いての発表でしたので、取り組み方の違いに興味を持ちました。
● 有働 和馬先生 (くまもと県北病院)
「尿管ステント定期交換症例の臨床的検討」
ご勤務先で尿管ステント交換症例が多い背景を踏まえ、交換理由や転帰について詳細に調査され、その結果をご発表頂きました。尿管ステントが不要となる解決法を検討していくことの重要性を改めて感じました。
● 永瀬 圭先生 (伊万里有田共立病院)
「新規前立腺がんマーカー測定法の比較」
最新の前立腺癌腫瘍マーカーを積極的に測定され、有用性についてご発表頂きました。
● 山口 優香子先生 (当科)
「腎がんに対するロボット支援下腎部分切除術におけるTrifectaの検討」
ロボット支援下腎部分切除術のデータをまとめていただき、当科での治療実績が報告と遜色ないことをご発表頂きました。
佐賀地方会の後に、泌尿器科疾患の理論と治療研究会に参加しました。
特別講演には、座長を当科の野口 満先生がお務めになり、
演者は、東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 教授 久米 春喜先生をお招きしご講演を賜りました。
タイトルは「前立腺癌治療への取り組み」とされ、ロボット支援下前立腺全摘除術および去勢抵抗性前立腺癌を題材に、定番の臨床試験データでなく、東京大学および関連施設から発信された独自の臨床試験のデータを中心にご講演いただきました。臨床現場で非常に有用な内容に加え、今後の臨床研究の種となる示唆に富んだご講演で、大変勉強になりました。佐賀までお越しいただき、誠にありがとうございました。佐賀を少しでもご満喫いただけておりましたら幸いです。
(文責 前田晃宏)






















