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第15回 佐賀ウロギネコロジー研究会に参加しました
2019.10.05
2019年10月4日に開催された第15回 佐賀ウロギネコロジー研究会に参加しました。
県内の泌尿器科と産婦人科が一同に集まる貴重な会でありまして、一般演題においては泌尿器科と産婦人科が毎会交互に発表を行います。
今回の一般演題は泌尿器科が担当し、当科の野口 満教授が座長を執り行い、前田 晃宏より「キイトルーダによる尿路上皮癌の治療報告」と題し、発表をさせていただきました。近年話題の免疫チェックポイント阻害薬であるキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)に関する内容でしたが、症例提示を交えながら当科の治療成績を提示し、臨床試験とも遜色ない結果であったことを示しました。ただ、重篤な有害事象を経験したことも症例提示し注意喚起させていただき、今後も注意して使用していく必要があることを発信致しました。
特別講演では、座長を当院産婦人科 横山 正俊教授が執り行い、当院検査科部長 末岡 榮三郎先生が「最新のゲノム医療について」ご講演されました。当院の遺伝子検査のシステムを構築された末岡先生より、遺伝子検査の一般的な内容から、興味深いリキッドバイオプシーのお話、最後には今年6月に保険適応となった“がんゲノム検査”について分かりやすく説明いただき、適応を十分に考える必要があることを理解しました。大変勉強になる会でした。
泌尿器科、産婦人科それぞれの知識が集まるとても有意義な会でございます。最近ではLSC(腹腔鏡下仙骨膣固定術)を合同で行っていることもあり、益々ウロギネは知識を共有し新しい医療に繋げていく必要があると思います。次回以降は別の形で開催されるかもしれませんが、今後も二科合同の会が発展していくことを願います。
(文責 前田 晃宏)