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第87回佐賀地方会に参加しました
明けましておめでとうございます。2023年も当教室の活動を発信して参りたいと思います。
2022年12月17日に開催した、第87回佐賀地方会に参加しました。
本会にも医学生の伊藤くん、笹尾くん、湯村さんが参加してくれました。看板の前でパシャリ。いつも積極的にご参加いただいて嬉しく思います。
野口 満先生より、開会の挨拶をしていただきました。
今回は一般演題13題と、多くのご発表がございました。
当科からは前半のパートで座長を務められた有働 和馬先生より、「がん遺伝子パネル検査を施行した前立腺神経内分泌癌の1例」についてご発表されました。近年、がんゲノム医療は少しずつ広がってきており、当科でも今回経験したことを踏まえ、今後必要な患者様へ情報提供ができる診療を目指していきたいと考えております。
一般演題後半は東武 昇平先生が座長を務められました。
また、当教室より他院へ出向中の先生方からも演題登録を頂きました。
済生会下関総合病院 泌尿器科 山口 優香子先生より、「ECIRSにおけるクリアペトラシースの使用経験」をご発表されました。堂々と発表され、質問にも落ち着いて答えており、ご立派でした。佐賀から遠方ではありますが、今後のご活躍を期待しております。
社会医療法人陽明会小波瀬病院 泌尿器科 松下 恭平先生より、「BCG膀胱内注入療法後に発症した両側精巣結核の1例」の題で、稀な症例を分かりやすく丁寧にご発表されました。一人部長で大変な点は多くあると思いますが、心から応援しております。
そして今回、愛媛大学大学院医学研究科 器官・形態領域 泌尿器科学 角田 俊雄先生より演題を出し、佐賀に来ていただきました。角田先生には昨年度、私が愛媛大学留学中に大変お世話になり、現在も親しくさせていただいております。今回、「馬蹄腎に発生した腎盂癌に対してロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘除術(RANU)を施行した一例」について綺麗な手術動画を提示し、ご発表されました。ロボット支援手術の更なる適応拡大の可能性を感じ、大変勉強になりました。角田先生は当日の便で愛媛に帰られ弾丸旅行となりましたが、ぜひ次は佐賀を楽しんでいただけたら幸いです。
※写真左が角田先生 写真撮影時のみマスクを外しています
他にも多くの演題ご発表と活発なご討議のほど、誠にありがとうございました。
泌尿器科共通講習には、佐賀大学医学部国際医療学講座 青木 洋介先生より、「抗菌薬適正使用の理論と実践:基本的観点の重要性」についてご講演いただきました。感染症治療の心構え、意識付けの点を主に論じられました。抗菌薬を使うに当たり、本当に感染症なのか、耐性菌が問題とならないか、など基本的な観点を持つことが大事であると認識しました。大変勉強になる講習でございました。
佐賀地方会後、同会場にて、第19回泌尿器科疾患の理論と治療研究会が開催されました。
筑波大学 医学医療系 腎泌尿器外科学 教授 西山 博之先生をお招きし、
「転移性尿路上皮癌治療戦略2022~パドセブの使用経験を通して~」のご講演を賜りました。
これまでの治療法と、3rd lineとして新たに使用できるようになったパドセブについて、大変分かりやすくご説明いただき、またパドセブについては使用経験や効果、副作用、副作用対策など、大変ためになる内容をご講演いただきました。誠にありがとうございました。
※演者の前にはアクリル板があり、感染対策に留意しています
【追伸】
2023年2月18日に宮崎で開催される、第19回九州小児泌尿器研究会の締め切りが間近でございます。九州小児泌尿器研究会のホームページか、本ホームページの2022/11/1付のブログにも情報がございますので、ご参照ください。
(文責 前田晃宏)