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小児頻尿・尿失禁のケアを考えるオンラインセミナーを開催しました

2023.10.22

 2023年10月21日、ファイザー医学教育プロジェクト助成プログラムである、

 ”小児頻尿・尿失禁のケア”を考えるオンラインセミナーを開催しました。

 今年の3月に同会を開催し、今回2回目となります(本ブログの2023/3/13記事参照)。

 

 始めに開会の辞として、野口 満先生よりintroductionをお示しいただきました。

 

 今回も当医局を事務局として設置しWEB開催致しました。

 司会は今年度より熊本大学より留学に来ていただいている村上 道洋先生がお務めになりました。

 演者の発表後に臨床の疑問点を質問で投げかけ、さらに理解が深まりました。また、スムーズな司会進行は大変お見事でございました。

 

 第一部では3名の演者にご講演いただきました。

①かすがの杜こどもクリニック 院長 大塚 泰史先生より、「小児排尿障害オーバービュー」

 

②久留米大学 小児科 田中 征治先生より、「夜尿症の診断と治療」

 

③福岡青洲会病院 泌尿器科 藏田 彩先生より、「切迫性尿失禁の診断と治療」

 

 大変勉強になる内容でございました。ご講演を聞いて小児の尿失禁に対する知識が整理されました。

私の中で印象的だった内容は、田中先生のご講演で、ウロセラピーにおいて寝る前に2回排尿に行ってもらうという点でした。

私はこれまで夜尿症の患者様に、夜寝る前に排尿していますかと質問すると、大半の方がしていると答えるので、そこはクリアーできているのだと思っていました。ただ、寝る前というと何分前かというのは人それぞれ異なると思いますので、次からはお話を聞いた上で、寝る前に2回排尿に行ってもらうことをお勧めしてみたいと思いました。

 

 

 第二部では2名の演者にご講演いただきました。

④熊本市民病院 泌尿器科 里地 葉先生より、「小児神経因性膀胱の診断と治療」

 

⑤佐賀大学 泌尿器科 東武 昇平先生より、「ケーススタディ」

 

 二名の先生方からは神経因性膀胱も絡めた難しい内容でございましたが、イラストも交えてお話しいただき、内容が大変頭に入りやすいご発表でございました。

 

 以上で無事に本セミナーを終了致しました。ご参加いただいた方々には御礼申し上げます。また、今後も明日からの臨床に役立てるようなセミナーを開催していきたいと思いますので、その際はご参加のほど何卒宜しくお願い致します。

 

 

(文責 前田 晃宏)

 

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